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観察写真帖 川奈ビーチ('04/03)
camera: RICHO RR30 + DX3000, 内蔵ストロボ,LX-25ビデオライト(一部)
川奈ビーチは地形が凝縮していて、さまざまなバリエーションがある。泥ハゼも充実しているというので、そちらをリクエスト。目的地手前までは水面移動し、潜行してシルトスペース、帰りは壁伝いで、カジメを漁りつつ浅場大会へ。これまた12℃60分コース。
ミジンベニハゼ
標準和名: ミジンベニハゼ (スズキ目ハゼ科)
空き缶のような人工物を棲家にしてしまうので、問答無用に絵になってしまう。しかし、これはなんともフクザツな心境にさせられる。これまで見た写真は全て空き缶のようなものだったが、もちろん自然物にも棲むはずである。穴から顔を出したり、引っ込んだり、不審なヤツ(私)を伺う仕草は見ていて飽きない。ガイド八木氏のスレートには「今日は機嫌が悪いかも」とあったが、なんとか寄れました。
ミジンベニハゼ :
イトヒキハゼ
標準和名: イトヒキハゼ (スズキ目ハゼ科)
さすが泥ハゼ普通種四天王(そんなくくりはありません)といった風格。大きい個体です。巣穴から完全に出てリラックスモードですが、共生エビは見あたりませんでした。このアングルはなかなか艶かしくて、それなりに面白いですね。第一背鰭は閉じてますが、さすが長〜いですね!
イトヒキハゼ :
イチモンジハゼ
標準和名: イチモンジハゼ (スズキ目ハゼ科)
普通種ですが、写真は初めてです。ベニハゼに多いパターンの天井サカサマ生活なのですね。よく見る写真はフツーにしていたような...と思ったら、穴から出る捕食時はそうなのだそうです。他のベニハゼには常にサカサマというのもいますから、面白いですね。ハゼガイドブックをよく読み返せば件の内容がちゃんと書いてありました。
イチモンジハゼ :
ニシキハゼ
標準和名: ニシキハゼ (スズキ目ハゼ科)
おお!デカイ!そうかオマエも泥ハゼだったねえ。ハゼ好きで無いヒトだったらハゼには見えないんじゃないだろうか?アナゴとか言いそう。美しいのにデカイというだけで笑われてしまうのでは無念であろう、スマン。キヌバリ属唯一の縦縞だったり、いろいろと話題性のある、いわば楽しめるコとして貴重。
ニシキハゼ :
ニシキハゼ
標準和名: ニシキハゼ (スズキ目ハゼ科)
ちょっと近づいたら穴に逃げた。デカイのに臆病(無理ないけど)?「おーい、おじさんは何もしないよーう」と言うと、「...ホントぉ?」顔だけ出しました。面白いヤツです。チョット怖いけどこちらに興味があるようです。カワイイですね〜。
ニシキハゼ :
ベニイザリウオ
標準和名: ベニイザリウオ (アンコウ目イザリウオ科)
他の獲物を探していたら、なんか溝に挟まっていました。この辺りは揺れがあったので避難しているのかな?ということですが。「あ、見られちゃった」という顔をしていますね。焦っているのかな?もしかすると変わった遊び?しかし、イザリウオのこの体勢は珍しいでしょう。
ベニイザリウオ :
スミゾメミノウミウシ
標準和名: スミゾメミノウミウシ (裸鰓目ファセリア科)
他でもお馴染みのウッシーですね。これは根の壁ですが、川奈も普通ぽい所にはちゃんと伊豆らしい普通種がいるということでしょう。しかし毎度毎度ですが、この種はイマイチな写真しか撮れません...。
スミゾメミノウミウシ :
ホウボウ
標準和名: ホウボウ (スズキ目ホウボウ科)
底棲定番君ですね、親近感さえ湧きます。泥砂地にいるなあという実感が湧きます。ムキになって撮りたいネタではないので、マリンスノーも演出と考えればよいものです。
ホウボウ :
シビレエイ
標準和名: シビレエイ (エイ目シビレエイ科)
凶悪なのもゴロゴロいるのが泥砂地。気をつけましょうねー。シビレエイの発電器官は普通に考えがちな尾ではなくてアタマの両側(ガンギエイでは尾)。電力は数十ボルトとのことで、フツーなら死にはしなそうですが、なにせ水中ですからパニックになったり、もちろん油断してはいけませんが、外国の水族館では「ビリビリ体験」できるところもあるとか...。ちなみに馬を倒すというデンキウナギは860ボルト、デンキナマズは450ボルト、すっげぇ〜!!ともあれ、発電できるというのは非常にエライ!陸の動物で発電できるヤツはいないのです!(ホタルは「発光」で「発電」ではないですよ)このようないわゆる「強電」以外にも、モルミルス、ナギナタナマズといったところが弱い電気を出すようです。生活に利用しているんだからホントスゴイ。平賀源内よりずっと前から使ってるんだからね。
シビレエイ :
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