初夏の花(6月から7月上旬)




「花情報写真館」では実際に出会った花達を紹介しています。

  1. 名前(特定しづらいものには*印)
  2. 写真撮影日
  3. 写真撮影場所
  4. コメント


イチヨウラン
  1. イチヨウラン
  2. 6/15
  3. 北八ヶ岳・しゃくなげ尾根
  4. 針葉樹林帯にいる。小型のランの中では比較的出会いやすいが、登山道を普通に歩いていてはやはりたまにしかお目にかからない。しかも、必ずといっていいほど道に背を向けているため見逃しやすい。希少種のホテイランに比べるとスリムで背が高い。このテのランはみなとてもかわいい。
カミコウチテンナンショウ
  1. テンナンショウ*
  2. 6/7
  3. 燕岳・合戦尾根
  4. テンナンショウの仲間はウラシマソウ、ユキモチソウや後で紹介するマムシグサの仲間など色々ある。これはおそらくカミコウチテンナンショウだと思うのだが、特定法は微妙なのではっきりは言えない。何かを語っているようなたたずまいといい、ユーモラスな花である。

ウラシマソウ参考
ウラシマソウの特徴はつるのようなものがひょろーとでているというところ。これは三宅島雄山で4月に撮影。


ユモトマムシグサ
  1. マムシグサ*
  2. 6/22
  3. 中央アルプス・日暮らしの滝
  4. マムシグサといってもやはり種類が多い。これはおそらくユモトマムシグサ。気をつけていればかなりたくさんあることに気づくと思う。個体差も激しく私の中ではスミレ、キンポウゲ等とともに同定が難しいものの一つである。
ミヤマエンレイソウ
  1. ミヤマエンレイソウ
  2. 6/15
  3. 北八ヶ岳・みどり池付近
  4. 針葉樹林帯に多く、大ぶりなので目に付きやすい。葉の形も特徴的なので早春に花が咲いていなくても「お、エンレイソウだな。」とわかる。イチヨウランとは逆で、道に向かって花を咲かせることが多い。珍しくはないが、お馴染みさん、ということで出会うとやはり嬉しい花である。花が茶色の普通のエンレイソウに対し、シロバナエンレイソウと呼ばれることもある。



ギンリョウソウ
  1. ギンリョウソウ
  2. 6/7
  3. 燕岳・合戦尾根
  4. そうそう珍しいものではないのだが、意外と知らない人が多いので紹介した。寄生植物であり、いるところにはやたらといる。なんとなく3・4株がセットになっていて家族のようで微笑ましい。ユーレイタケとも言われたり、地方によっていろいろな呼び名がある。
コイワカガミ
  1. コイワカガミ
  2. 6/15
  3. 北八ヶ岳・にゅう付近
  4. 少し標高の高い山に登る人で、この花を見たことが無い人はいないであろう。珍しくはないが、群落を作ることが多く、ピンクのじゅうたんは非常に美しい。「イワカガミ」という名を「岩のところにかがんでいるから?」といった女性がいて、その感性に感心したことがある。


ヤツガタケキンポウゲ
  1. ヤツガタケキンポウゲ
  2. 7/6
  3. 北八ヶ岳・稲子湯付近
  4. 初夏の高山の花には黄色が多い。キンポウゲ科のものは特に多く、ミヤマキンポウゲがその代表である。特産種も色々あり、これはそのひとつヤツガタケキンポウゲで珍しい。他に比べてひょろひょろしている。黄色の花はとにかく種類が多く、似ているものが多いので、花を覚えようとする人にとっては鬼門かもしれない。
ムシトリスミレ
  1. ムシトリスミレ
  2. 6/22
  3. 中央アルプス・日暮らしの滝
  4. 水際などに多い食虫植物である。葉に虫が捕らえられているのを見ると、素直に「かわいい」とは思いづらいが、希少種でもてはやされるコウシンソウはこの親戚である。沢歩きをする人はイワタバコとともによく見るかもしれないが、普通の尾根歩きの場合はあまり出会わないかもしれない。


クリンソウ
  1. クリンソウ
  2. 6/15
  3. 北八ヶ岳・稲子湯付近
  4. 湿地や水辺に咲く独特な赤が印象的な花。群落をつくるとこの世のものとは思えない美しさであるが群落はめったに無い。しかし、一株だけでも充分美しく、目立つのでまず見逃すことはない。
イワウメ
  1. イワウメ
  2. 7/20
  3. 北アルプス・ワリモ岳
  4. イワウメは早いものなら6月末から咲き出し、梅雨明けの頃にはもう終わっている。これはまだ咲き残っていたもので、来年まで会えないと思っていたのに拍子抜けしつつ捕った一枚。岩にへばりつくようにびっしり咲くのは壮観だが、近づいてみてもかわいい。私の最も好きな花のひとつだ。


ミヤマクロユリ
  1. ミヤマクロユリ
  2. 7/19
  3. 北アルプス・弓折岳
  4. 有名な花である。出会うのもさほど困難ではない。ただ、ひどい悪臭があるのを知っている人は意外と少ない。群落の近くでは風に吹かれてその悪臭が漂ってくるのである。しかし、クロユリとの出会いに感動している人にその事実を教えるのは無粋というものだ。
ミヤマダイモンジソウ
  1. ミヤマダイモンジソウ
  2. 7/19
  3. 北アルプス弓折岳
  4. 名の通り「大」の字の形をした花。仲間に「人」の字の形をしたジンジソウもある。こんな名の付け方をされた花ばかりならば覚えやすいのかもしれないが、そうはうまくいかないものであるし、奇怪な名の花ほど覚えてしまう、というのも事実である。弓折岳から双六岳方面への稜線は非常に多くの花が見られる。



写真で紹介できなかった主な花達(花名は50音順)
日付 6/7・8 6/14・15・16 6/22 7/5/6
場所 燕岳・合戦尾根 北八ヶ岳・全域 中央アルプス・中御所登山道 北八ヶ岳・みどり池周辺
名前 イワカガミ
イワナシ

カミコウチテンナンショウ*
コヨウラクツツジ
ギンリョウソウ

ショウジョウバカマ

ツボスミレ*
ニガイチゴ

バイカオーレン

ミヤマエンレイソウ
ムシカリ

イチヨウラン
イワセントウソウ
ウスバスミレ*
オオヤマフスマ*
オククルマムグラ*
ヒメイチゲ
オサバグサ(蕾)

クリンソウ
コイワカガミ
コケモモ
ゴゼンタチバナ
コマクサ(蕾)
コミヤマカタバミ

シロバナヘビイチゴ
ズダヤクシュ

タケシマラン
ツガザクラ
ツバメオモト
ドウダンツツジ

バイカオーレン
ハクサンハタザオ*
フデリンドウ
ベニバナイチヤクソウ

マイヅルソウ
ミネザクラ

ヤマクワガタ
ユモトマムシグサ*

グンナイフウロ

サラサドウダン
サンリンソウ

タチカメバソウ*

ミゾホオズキ
ミツモトソウ*
ミヤマカラマツ
ムシトリスミレ

ヤマガラシ
ユモトマムシグサ*

イチヤクソウ
イチヨウラン

キバナノコマノツメ
キバナノヤマオダマキ
ギンリョウソウ
クリンソウ
クルマムグラ
コイワカガミ
コケモモ
ゴゼンタチバナ
コマクサ

シナノオトギリ
シロバナノヘビイチゴ
ズダヤクシュ
センジュガンピ


ニガナ
ニガナ(白)
ニシキウツギ
ノビネチドリ

マイヅルソウ
ミヤマクロユリ


ヤツガタケキンポウゲ
アオノツガザクラ
イワイチョウ
イワウメ
イワオウギ
イワツメクサ
イワヒゲ
イワベンケイ
ウラジロナナカマド
オオバキスミレ
オオバタケシマラン
オオヒョウタンボク

キヌガサソウ
キバナシャクナゲ
キバナノコマノツメ
クルマユリ
クロクモソウ
グンナイフウロ
コイワカガミ
コケモモ
ゴゼンタチバナ
コバイケイソウ
コミヤマカタバミ

サンカヨウ
シナノキンバイ
ジムカデ
ショウジョウバカマ
ズダヤクシュ
センジュガンピ

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