今月のお天気

6月から7月
キーワード 梅雨

6月上旬から7月中旬にかけて本州は梅雨です。梅雨のときの天気図は概ね左の図のようになっており、梅雨前線というものが示されています。前線付近の低気圧、高気圧などの位置によって状況は異なりますが、簡単に言うと大体この付近に雲があるのです。おおざっぱに左の図に示しました。前線の南側で広く、北側に狭くなっていますが、北側では約100キロ前後かそれ以上と考えておくと、まあ間に合います。前線がもっと南にあれば、本州の北側は雲域から抜けて、これが「梅雨の晴れ間」となります。

さて、梅雨前線の動きというのは最も当てにくいものの一つなのです。というわけで、
梅雨の間の天気予報はあまり当たりません!
これが言いたかったのです。低気圧とか移動性高気圧は当たるんだけどね。で、天気予報というのはやや悪い方に出すようになっています。一般世間では、予報がはずれて晴れても怪我をする人や文句を言う人が少ないからです。登山者というのは一般世間になじめない人々ですから、晴れ予報が外れて雨でも、「山の天気はわからないからねえ」なんて事を言って平然としているくせに、「雨だって言うから計画を中止したのに晴れてるじゃないか!どうしてくれるんだ!」という人が出てくるわけですね。そんなこといわれてもねえ。ま、私がなんとかしようじゃないですか。では以下に申し上げることをよく覚えておいてください。
とにかく

「予報を信じてはいかん!」

よって予報がどうあろうと山には行きましょう。そしてどうせなら、

「雨の似合う山に行こう」

で、予報報を信じるなら天気図だけを信じるとして

「前線の南側の山は雨だ」
「前線の北側100キロまでも雨だ」
「雨なら高いカッパが使えて嬉しいじゃないか」

そして

「晴れたら素直に喜べ!」


次回は「梅雨末期の集中豪雨」と「夏山本番!太平洋高気圧」の予定です。




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