雲の写真集


すぐ悪天にはならない雲
これらの特徴は水平規模が小さく、高さがない(厚味がない)ところです。晴れたり曇ったり、あるいは山中でガスったり日が射したり、というときにはだいたいこの雲が通過中なのです。この雲は大気が安定しているときにできる雲なので、すぐ悪天ということにはなりません。よく見ると、どの写真も上空に別の形の雲がありますね。まったく成因の異なる雲です。高度によって気象はまったく違うんですね。今後の天候の判断は主に上空の雲によってします。



このような上空の雲は直接天候に関係しません。形は様々で驚くような美しい形のものもしばしば現れます。秋の空に現れるものは特に美しいものが多いです。ただし、南よりの方向から流れてくるものは、悪天の前兆である場合もあるので注意する必要があります。「雲の写真集(イヤな雲)」を参照してください。

これは前穂高岳から涸沢に湧いたガスを見たものです。涸沢はいま濃いガスの中で、そこにいれば稜線が快晴だとは考えられないでしょう。局地性のガスは全体の天候に直接影響を与えるものではないですが、上昇気流や、上空の強風の存在が確認できますから、今後悪天に結びつく前兆である場合もあります。


*注意…曇天や多少の雨は「悪天」とは考えていません。

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