ダイビングポイントと80年代へヴィメタル
camera: OLYMPUS C-770UZ, RICHO RR30
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世界を股にかけ様々なポイントに足を運ぶダイバーもいれば、お目当ての生物の写真を極めるために同じポイントに通い続けるダイバーもいる。いずれにしてもレジャーダイビングにおいて、ダイビングポイントの選定が非常に重要であることは言わずもがなである。

生物の観察あるいは撮影を目的とするダイビングにおいては、潜るポイントに観察あるいは撮影するに値する生物がいるのといないのとでは天と地ほどの差がある。ガイドダイビングの場合はそのガイド氏が自分の「シマ」を把握しているか?ということが重要なわけだが、それ以前にオレたちゲストの大仕事は「どこに潜りに行くのか」という選択なのだった。それを誤ってしまってた場合

ゲ:「ダンゴウオを見せてください」
ガ:「はぁ、ここは与那国ですけど...」

ということになりかねない(ならないかな)、まあいいや、さて、オレがいままで潜ったダイビングポイントには、オレが愛してやまない○○○達と酷似した一面がことごとく見られる!ということに気づいてしまったのが41歳の春のことであった。以下はそれを紹介しようというのである。“○○○”とは、いわずと知れた“'80 HEAVY METAL BAND”である・・・。 まずは「三保の松原」で有名な三保真崎海岸だ。風光明媚な砂浜からは想像のつかないドロドロの水中だが、驚愕の生物相を誇る。写真は天女のようなハゴロモハゼspとランドールテッポウエビだが、「ドロドロと天の使い」この取り合わせはまさに「第1期オジー・オズボーン」である。

「オジー・オズボーン」はオジー・オズボーン(Vo)が仕切るバンドで、とにかく常に素晴らしいギタリストを擁しているのが最大のウリだ。言い方は悪いが、毎度毎度どこの馬の骨かわからないギタリストを連れてきては「こんなスゴイのどこで見つけたんだー?!」と世間をあっと言わせるのだった。ランディ・ローズ、ブラッド・ギルス(サポートメンバー)、ジェイク・E・リー...といった面々のプレイは20年経った現在でも語り継がれている。しかし、なんといっても初代ギタリストのランディ・ローズが素晴らしく、まさに天の使いが奏でるようなフレーズの応酬は圧巻である。彼はアルバム2枚弾いただけで、飛行機事故でこの世を去ってしまうのだが、それも「天の使い」的だ。対するオジーはブラック・サバスというバンド出身、ブラック・サバスは黒魔術がらみのタイトルをつけた楽曲が多く、オドロオドロ系とも言われていた。オジーにはニワトリを生きたまま食ってしまうというパフォーマンスなどもあり、伝説のマッド・マンという異名も持つ、あと、へヴィメタなのに肥満体である。ま、とにかくドロドロだ。

なお、ハゴロモといえば...そう、シーチキン。「チキン」がかぶってるでしょう!う〜ん、DECO出そうなくらい奥が深い。


さて、次は西表島の船浦沖ユビエダハマサンゴのあるポイント、オレ達は「マンダリン」と呼んでいる。汽水域といってもよいかもしれない。写真は言わずと知れた「イチゴパンツ」こと「マンジュウイシモチ」、不動のトップアイドルである。しかし、なんとこのポイントではそれに勝るとも劣らないトップアイドル「ニシキテグリ」も見られるのだった。実は「マンダリン」とはニシキテグリのことなのだ。
ところで、実は80年代へヴィメタルにおいて、スーパースターが2名(通常、VoとG)並立、言ってみればツートップを擁するバンドというのはほぼ存在しない。というか、バンドのスターはギタリストであり、ヴォーカルはおまけ。それが80年代へヴィメタルの特徴である。基本的にバンドはギタリストのためだけにあるのだった。そんな厳しい時代、秀逸なヴォーカリストは育たず、ひと世代前のメンツががんばるしかなかった。ロニー・ジェイムス・ディオ、デヴィッド・カヴァーデル(よく「デビカバ」と言われる)、グラハム・ボネットなどである(実は3人ともリッチー・ブラックモア(g)と関わりがあるのが興味深いが、これは「リッチーと組むとすぐ喧嘩別れになるからリッチー関係者が量産される」からで大した深みはないのだった)。要するにかろうじてスターと言えるクラスのヴォーカリストはこれくらいしかいないのだが、やはり弱い。「ヴァンヘイレン」のヴォーカリスト、デヴィッド・リー・ロスも惜しいセンだが、エディ・ヴァン・ヘイレン(G)とは格が違いすぎるから、ツートップとは言い難い。客はエディを観にいく。


ところで、こんなこと考えながら魚と付き合ってるのってガルーダとオレだけ・・・?ということでまたいつの日か。 # 当然ながら以上はシャレですので > ガルーダさん

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